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統合は同一の主題・概念・物について2つ以上の項目がある場合に行われます。統合するには、まず対象となる各項目のデータ群を1つのページに集める必要があります。そして最後に統合元のページを統合先のページへのリダイレクトにします。

サイトリンクを統合先の項目に手動または自動で移動し、統合元の項目をリダイレクトにすることによって統合が完了します。統合ガジェットを用いた自動での統合が推奨されています。

このガイドでは、個人設定にある「Merge」ガジェットによる自動的な統合、およびその他の方法を利用した統合について解説しています。

項目の統合について質問がある場合は、気軽に井戸端で尋ねてください。

確認する

それらの項目が本当に同じ主題・概念・物であるか確認してください。それぞれの項目の意味に微妙な違いがあるときは、複数の項目として存在した方がよいかもしれません。

ja:木 → de:Baum (ドイツ語の「木」)
統合するべき? Y
理由:これらの項目は同一の主題(「木」)についてのものであり、多言語の項目(tree (Q10884))に統合されるべきです。
ja:木 → de:Eiche (ドイツ語の「オークの木」)
統合するべき?  Y
理由:これらは異なるもの(「オークの木」は「木」の下位クラス)であり、別々の項目(tree (Q10884)oak (Q33036816))のままであるべきです。
ミラー (姓) → ミラー (曖昧さ回避)
統合するべき?  Y
理由:これらは別の概念であるため。一部のウィキペディアでは曖昧さ回避ページに姓が含まれる場合もありますが、これらは2つの項目(Miller (Q1605060)Miller (Q304896))のままにします。

自信がない場合(例えば異なる言語へ翻訳するのが難しい場合)やサイトリンクが矛盾している項目を発見した場合は、言語間リンクの衝突で問題を相談するのが最も良いでしょう。

自動での統合

 
統合ガジェットを有効化する
 
統合ガジェットの使用、最初のステップ
 
統合ガジェットの使用、次のステップ

自動的な統合を行うには、ガジェットを用いる方法と、特別ページを用いる方法の2つがあります。

自動での統合は、言語間リンクの衝突が発生した場合、処理は自動的に中断します。しかし、その項目が同一の対象だということは必ず事前に確認するように心がけてください。それらのツールは単にあなたが指定した統合を実行するだけなのです。

ガジェット

Merge.jsEbrahimさんによるガジェットで、サイトリンクや、ラベル、説明、別名、情報源付きの文の移動を手助けします。

この機能を有効化するには、個人設定を開き、ガジェットを選択し、「Merge」のチェックボックスにチェックを入れ、保存ボタンを押します。使用するには、統合元でも統合先でもよいので項目を開き、検索の左にある「その他」のドロップダウンメニューから「2つの項目を統合」を選びます。「統合ウィザード」を呼び出すには「閲覧」の左に出てくるアイコンをクリックして、項目のIDが統合元と統合先にそれぞれ入っていることを確かめて、統合ボタンを押します。

特別ページ:2つの項目を統合

特別ページ:2つの項目を統合を使っても、全てのラベル、説明、別名、サイトリンク、文を移動して2つの項目を統合することができます。統合したい項目(統合後にリダイレクトになる項目)の、Qから始まる項目のID(Q####)を「統合元のID」フィールドに入力し、統合先の項目(統合後に残る項目)のIDを「統合先のID」フィールドに入力し、「項目を統合」ボタンを押します。

特別ページでの助けが必要な場合は、Wikidata:Project chatをご利用ください。

特別ページ:2つの語彙素を統合

特別ページ:2つの語彙素を統合を使うと、言語や語彙素のカテゴリが同一である場合に限定して、2つの語彙素を統合できます。同一でない場合、それを修正する必要があります。

統合したい語彙素(統合後にリダイレクトになる語彙素)の、Lから始まる語彙素のID(L####)を「統合元のID」フィールドに入力し、統合先の語彙素(統合後に残る語彙素)のIDを「統合先のID」フィールドに入力します。

QuickStatements

ツール「QuickStatements 2 (Q29032512)」、または「QuickStatements (Q20084080)」を使って連続した複数の項目を統合できます。詳細は手順をご参照ください。

項目の重複としてマーク

もし統合が必要なのに、項目2つにそれぞれ個別の記事がウィキペディアにあって統合ができない場合、markasduplicate.jsを用いて統合すべきページとしてマークできます。

このスクリプトを使うと、統合元の項目にinstance of (P31) = Wikimedia duplicated page (Q17362920)を同時に追加します。

手動での統合: 手順

サイトリンクの衝突がある項目を統合するには

サイトリンクの衝突がある項目同士は統合できないため、サイトとリンクを1対1に対応させる必要があります。

そのサイト(例えば英語版ウィキペディア)で2つのページが統合されるまで、ウィキデータの項目は統合しないでください。

  1. 2つのうちどちらかにinstance of (P31)Wikimedia duplicated page (Q17362920)とマークし、修飾子of (P642)the other (main) itemを設定。通常は後から登録された項目をマークします。対象となる項目一覧はWikidata:Database reports/Identified duplicates(Wikidata:データベースレポート/重複の検出)に自動的に生成されます(botが非定期に処理)。
  2. 文(ステートメント)やサイトリンク、ラベルや説明を、重複項目からメインの項目に移します。
  3. サイト上で記事の統合が済むとウィキデータの項目の統合ができます。統合後、instance of (P31)Wikimedia duplicated page (Q17362920)を削除します。

上記の項目の重複としてマークというツールもご参照ください。

サイトリンクの衝突が、記事とその記事を指しているリダイレクトとが原因である場合、リダイレクトを削除すれば項目を統合することができます。

両方が同じウィキペディアにリンクしている項目の処理

ウィキデータの項目は、ウィキペディアへのリンクを一つしか持つことができないため、統合後に両方のリンクを読み出すことはできません。一方のリンクがリダイレクトで、もう一方が適切なウィキペディアの記事へのリンクである場合、リダイレクトへのリンクを削除して統合してください。しかし、両方のリンクが適切なウィキペディアの記事の場合は、どちらかをウィキデータ項目へのリンクがない状態にすべきではありません。これを解決するには、ウィキペディアへのリンクをより適切な項目に移動する場合もあれば、ウィキペディアで統合をお願いする場合もあります。ウィキペディアが記事を統合しない場合、ウィキデータ側で項目を統合することはありません。

統合すべき項目を探す方法

統合の方法がわかったところで、ウィキデータでその腕前を発揮してください。以下に重複項目の可能性のある項目をリストにする機能を列記します。

Wikidata:The Game
統合処理をゲーム風に経験できるツール。ユーザーに統合処理の対象になりそうなページを提示。
User:Ivan A. Krestinin/To merge
ページ名の類似性から、統合対象を割り出した一覧
Projectmerge
同一のサイトリンク名を基準に、統合候補を抽出
Commonsmerge及びUniquemerge
2項目間でプロパティの値が同じものを抽出した候補一覧
Bene's Lonely Items tool
ウィキメディアのサイトリンクが1件のみの項目 (同一ページの項目で言語間リンクを備えたものとの統合を検討するべき)
Not in the other language
ウィキペディアの言語間リンクのないものの一覧
Wikidata:Database reports/Constraint violations/Summary
プロパティの制約違反をまとめたページ。特に「固有値制約」(Unique value)の違反には重複が示されている可能性あり
Wikidata:True duplicates
他の項目で使用中というエラーがサイトリンクに1つでもある項目の一覧
Wikidata:Database reports/identical birth and death dates
date of birth (P569)date of death (P570)で抽出
Wikidata:Database reports/Identified duplicates
Wikimedia duplicated page (Q17362920)が設定された統合待ちの項目
Wikidata:VIAF/cluster/linking to multiple Wikidata items
2つ以上の項目にリンクしているVIAF (VIAF ID (P214)参照) - VIAFはときどき間違ってつけられている場合があります。

Category:Merge candidates (カテゴリ:統合候補) にあるその他のページやプロジェクト

ご自由に、もっと便利なページがあれば追加したり、更新していないページを除去したりしてください。

統合の解除

項目の統合が誤っている場合、解除は次の段階を経て行います。

  1. 「統合先」のページの履歴表示タブを開き、統合の版を「取り消し」(編集の巻き戻し)。
  2. 「統合元」のページの履歴表示タブを開き、統合の版を「取り消し」(編集の巻き戻し)。

記事は単一の項目にしかリンクできないため、(特にサイトリンクが存在する場合には)順序が重要になります。必ず片方の項目からサイトリンクをすべて削除した後に、もう片方の項目のサイトリンクを復活してください。

いくつかのボット(例えばKrBot)は、統合から一定の猶予時間後(KrBotは24時間後)に文(ステートメント)中のリダイレクト項目をリダイレクト先の項目に置き換えます。そこで次の段階として猶予時間が経過していてボットが置換済みの場合には、ボットのオーナー (例:Ivan A. Krestinin)が統合の取り消しコードを走らせて正しい項目に戻せるように通知しします。KrBotはリダイレクトを修正するときに編集グループを作成するので、EditGroupsツールを使ってこれを一括差し戻しすることができます。

ヘルプページHelp:Split an itemでは、この件と密接に関連する話題として、複数の項目が統合できない場合に、何らかの理由で項目間で文(ステートメント)の整理ができていない場合の対処法をご紹介しています。手動で項目を再入力せずに、2項目の間で文を整理する方法のガイドラインを示してあります。

関連項目

関連するヘルプページは以下を参照:

追加情報と手引きは以下を参照:

  • 井戸端 - ウィキデータに関する、あらゆる事項についての議論
  • Wikidata:Glossary - ここや他のヘルプページで使用されている用語の用語集
  • Help:FAQ - よくある質問と、ウィキデータ・コミュニティによる回答
  • Help:Contents - ウィキデータに関する解説を集めたヘルプ・ポータル