Wikidata:利用者の権限

特定のインターフェース機能を使えるかどうかは、利用者が持っている利用者の権限によって決まります。「利用者の権限」と呼ばれていますが、追加の承認を得るためにはコミュニティの信頼が必要です。このページではそれらについて要約します。

概要

すべての利用者はウィキデータの*グループの一部であり（表では「未登録利用者」と表示）、すべての利用者アカウントはuserグループの一部であり（表では「登録アカウント」と表）。経過日数と活動の要件に達したすべての利用者が含まれるautoconfirmed疑似グループを除き、それらのグループのみが自動的に付与されます。アカウントの自動承認ステータスには、少なくとも4日間の経過日数と少なくとも50回の編集が必要です（Torノードを介して編集する場合は90日と100回の編集。不正利用フィルターは、この権利の自動付与を取り消したり遅らせたりすることができますが、現在そうするように設定されているフィルターはありません）。confirmed利用者の権限は、この要件を満たさないアカウントに管理者によって手動で割り当てることができ、同等の権限を提供します。管理者アクセスなどの追加権限は、登録利用者アカウントにのみ割り当てることができます。

利用者グループ

自動的な設定

未登録利用者

ソフトウェア構成設定で'*'で示され、これにはウィキデータ上のあらゆる利用者が含まれます。ほとんどのページ（保護されていたり、MediaWiki:（インターフェイス）名前空間でない場合）を作成したり編集したりできます。未登録利用者は、編集時にIPアドレスによって識別されます。未登録利用者は、ブロックされていない場合は、Special:CreateAccountで自分のアカウントを作成できます。未登録利用者は、毎分8回の編集に制限されており、新しい外部リンクを追加するときはCAPTCHAプロンプトに答える必要があります。

新規利用者

あらゆるログイン利用者は、Special:Watchlistでウォッチリストを持つことができ、Special:EmailUserを使用して他の利用者にメールを送ることができます（送信をブロックされない限り）。編集速度の制限はなくなりましたが、自動承認または承認されるまで、新しい外部リンクを追加するときにCAPTCHAプロンプトに応答する必要があります。

自動承認された利用者

アカウント作成後4日以上と少なくとも50回の編集（Torノードからの編集者の場合は90日と100回の編集、悪用フィルタは自動プロモーションを遅らせたり元に戻したりする可能性がある）を持つアカウントは、autoconfirmedであると言われています。これらの要件を満たさないユーザーアカウントは、confirmedの権限を付与し、同じ権限を受け取ることができます。自動確認されたユーザーは、ほとんどのアクションでCAPTCHAに応答する必要がなくなり、半protectedページを編集でき、ほとんどのページを移動できます（代わりに適切なラベルを変更して名前を変更するだけです）。

手動による付与

管理者

詳細はWikidata:Administratorsを参照

管理者は、sysopsとも呼ばれ、利用者をブロックしたり、ページを保護したり（そして全保護されたページを編集したり）、ページを削除したりするタスクについて信任されています。管理者アクセスは、ビューロクラットによって権限付与依頼を通過することに成功した利用者に割り当てられます。巻き戻し、承認された利用者、IPブロック免除、自動巡回、およびプロパティ作成者のステータスを他の利用者に割り当てることができ、翻訳管理者とフラッダーのステータスを自分自身（他の利用者ではなく）に割り当てることができます。割り当てることができるすべての権限に自動的にアクセスできます（翻訳管理者とフラッダーを除く）。例えば、管理者は自身に権限を割り当てることなくプロパティを作成できます。

ビューロクラット

詳細はWikidata:Bureaucratsを参照

ビューロクラットは、管理者、ビューロクラット、ボット、フラッダー、翻訳管理者のステータスを任意の利用者に追加し、ボット、フラッダー、翻訳管理者のステータスを削除することができます（管理者またはビューロクラットのステータスの除去は、スチュワードが行う必要があります）。また、利用者の名前を変更することもできます。ビューロクラットステータスを取得するプロセスは管理者ステータスに似ていますが、要件は高く、一般的には既存の管理者のみが成功しています。

翻訳管理者

詳細はWikidata:Translation administratorsを参照

ウィキデータは多言語ウィキであるため、translate extensionを使用し、翻訳管理者は拡張機能の管理機能にアクセスできる利用者です。通常の管理者は、申請を提出することなく自分自身に権限を割り当てることができますが、他のすべての利用者はWikidata:Requests for permissions/Translation administratorで申請を行う必要があり、ローカルのビューロクラットは正当な理由を提供する人に権限を割り当てます。

ボット

詳細はWikidata:Botsを参照

ボットは、人間が退屈だと思う反復的で一般的に単純なタスクを実行する自動化および/または半自動化されたアカウントです。このようなアカウントは、Wikidata:Requests for permissions/Botでの申請が成功した後、ビューロクラットによってボットフラグが付与されます。ボットは非常に速い速度で編集を行う可能性があり、最近の変更とウォッチリストから隠されています。

ボット扱い利用者

詳細はWikidata:Floodersを参照

フラッドフラグは、人間の利用者が実行する反復的な行動を目的としています。ボットフラグと同様に、フラッドフラグはSpecial:RecentChangesとウォッチリストからの編集とログアクションを非表示にします。管理者は、必要に応じて自分のアカウントにフラグを追加できます。他の利用者は、Wikidata:Bureaucrats' noticeboardで申請ごとにビューロクラットからフラグを付与することができます。フラッドフラグは永続的な利用者権利ではないため、すべてのフラッダーはそれぞれの操作が完了したときに、フラグを自分で除去できます。

管理者権限のサブセット

以下のグループは、管理者がすでに持っている権利を利用者に与えます。すべて管理者が割り当てまたは除去することができ、Wikidata:権限申請で申請できます。選挙を必要としませんが、管理者はそれらを割り当てる際に判断を使用することが期待されています。

自動巡回者

詳細はWikidata:Autopatrollersを参照

この権限は廃止されました。自動巡回済み利用者の編集は自動的に「巡回済み」としてマークされ、自動巡回済み利用者は「巡回済み」としてマークすることで、自動巡回されない利用者の編集を巡回できます。この権限は、通常、編集が明らかに問題がない利用者に付与されました。このグループの除去後は、自動承認および手動で承認されたすべての利用者は、編集を自動的に「巡回済み」としてマークされます。

巻き戻し者

詳細はWikidata:Rollbackersを参照

巻き戻しは、荒らしやその他の明白な不正利用を素早く元に戻すことができるシンプルなツールです。「巻き戻し」リンクをクリックすると、ページへの最新の編集は自動的な編集要約と共に元に戻されます。現在は"Reverted edits by <reverted user> to last version by <user whose edit was reverted to>"（<差し戻された利用者>による編集を<差し戻し先の利用者>による直前の版へ差し戻しました）という要約です。さらに、最後から2番目の編集も最後の編集と同じ利用者によって行われていた場合、その編集も差し戻されます。全ての編集は、差し戻された利用者以外の利用者による最後の版まで差し戻されます。巻き戻しは、通常、ウィキデータで荒らしおよびスパム対策を活発に実施する人に割り当てられます。

グローバル巻き戻し者

詳細は meta:グローバル巻き戻しを参照

グローバル巻き戻しは、スチュワードによって割り当てられるグローバルグループです。このグループのメンバーは、全てのウィキメディアウィキで巻き戻しにアクセスでき、ウィキデータでそのアクセスを使用できます。ローカルな巻き戻しに加えて、グローバル巻き戻し者は自動的に自動承認および自動巡回アクセス（他人の編集を巡回する機能を除く）を付与され、ページを移動するときにリダイレクトを抑制することができます。

承認された利用者

詳細はWikidata:Confirmed usersを参照

このグループは、自動昇格の要件を満たしていない信頼できる利用者に、自動承認された利用者と同じ権限を与えます。

IPブロック適用除外

詳細はWikidata:IP block exemptionsを参照

ログインしている利用者の編集を許可しないオプションでIPアドレスがブロックされている場合、この権限はそのようなIPアドレスからの編集を可能にします。それを必要とし、それを悪用しないと信頼できる人にのみ付与され、その必要性を確認するためにチェックユーザーを使用することができます。

プロパティ作成者

詳細はWikidata:Property creatorsを参照

プロパティは使用される前に議論されるべきなので、新しいプロパティはこのグループか管理者である利用者のみが作成できます。この利用者権限はウィキデータ独自のものであり、他のウィキメディア・ウィキには類似するものはありません。

アカウント作成者

詳細はWikidata:Account creatorsを参照

「アカウント作成者」の利用者権限は、信頼できるウィキデータ投稿者が他の利用者のために多数のアカウントを作成できるようにするツールへのアクセスを許可します。

ファンクショナリー許可

これらの許可は、潜在的なプライバシーへの影響により、それぞれのグループの全メンバーが18歳以上、居住国の成人年齢、及びウィキメディア財団に特定である必要があります。免除は、関連ポリシーに従って、ウィキメディア財団の事務局長によってのみ付与することができます。機能的な権限（新しいスチュワードへのアクセスを含む）は、既存のスチュワードによってのみ割り当てることができます。

スチュワード

詳細はmeta:スチュワードを参照

スチュワードは、すべてのウィキメディアウィキでMediaWikiインターフェースにアクセスでき、管理者やビューロクラットのステータスとは異なり、毎年選出されるグローバルな許可です。スチュワードは、再確認される前に1年間の任期を務めます。スチュワードは全ての利用者権限を変更し、特定のウィキが持っていないグループのメンバーとしての役割を果たすことができます。

チェックユーザー

詳細はWikidata:CheckUserを参照

「チェックユーザー」という用語は、この利用者グループのメンバーと、アクセスできるツールの両方を指します。チェックユーザーを使用すると、このグループのメンバーは、それ以外の場合には個人情報である、ログインした利用者のIPアドレスデータを調査できます。その主な目的は、ソックパペットを調査することです。チェックユーザーアクセスは、オーバーサイトアクセスと同様に、少なくとも2週間の議論の後、少なくとも25票の支持票と少なくとも80%の支持の後に付与されます。

オーバーサイト

詳細はWikidata:Oversightを参照

「oversight」という用語は、RevisionDeleteに置き換えられるまで、この目的のために最初に使用された拡張機能の名前を指します。管理者は、特定の編集またはログアクションにRevisionDeleteを適用することもできますが、オーバーサイト係は管理者からも情報を隠すこともできます。これは、管理者でさえアクセスすべきでないプライベート情報または名誉毀損情報のいずれかを隠すために行われます。オーバーサイトアクセスは、2週間の議論とアクセス要求時に少なくとも25票の支持投票の後に承認されます。ウィキデータでは、既存の管理者のみがオーバーサイト係になることができます。

オンブズマン

詳細はmeta:オンブズ委員会を参照

オンブズマンは、CheckUserとOversightのプライバシー関連の誤用に関する苦情を調査するグローバルグループです。彼らはグローバルCheckUserアクセスとオーバーサイトログへのグローバルアクセスを持っています（ただし、オーバーサイトアクションを実行する実際の能力ではありません）が、通常、CheckUserとOversightの使用に関する苦情を調査する義務を除き、このアクセスを使用しません。彼らはウィキメディア財団の役員によって約1年間の任期で任命されます。

表

この表では、スタッフおよびシステム管理者グローバルグループはウィキメディア財団のスタッフのみが使用するため除外し、未使用のローカルグループであるアカウント作成者、インポート担当者、およびウィキ間インポート担当者も除外します。

可能	継承	不能	不許可	場合による	限定

権限名	利用者が行えること	ブロックされた利用者	未登録 利用者	登録 利用者	自動承認及び 承認された利用者	ボット	管理者	ビューロクラット	その他のグループ （メタへのリンクを持つ全グループはグローバルです）
abusefilter-log	view the abuse log								steward, Abuse_filter_helper (global group without policy page)
abusefilter-log-detail	view detailed abuse log entries								steward, global rollbacker, Abuse_filter_helper (global group without policy page)
abusefilter-log-private	view all details for abuse log entries of private filters. All users with abusefilter-modify inherit this.								steward, Abuse_filter_helper (global group without policy page)
abusefilter-modify	modify abuse filters								steward
abusefilter-modify-restricted	modify abuse filters with restricted actions								steward
abusefilter-view	view abuse filters								steward, Abuse_filter_helper (global group without policy page)
abusefilter-view-private	view abuse filters marked as private								steward, Abuse_filter_helper (global group without policy page)
abusefilter-revert	revert all changes by a given filter								steward
apihighlimits	request API queries in batches of 5000 rather than 500								steward, API_High_Limits_Requestors (global group without policy page)
autoconfirmed	edit semi-protected pages								steward, global rollbacker, interface editor
autopatrol	have one's edits automatically patrolled								steward, global rollbacker, autopatroller
bigdelete	delete pages with over 5000 revisions								steward
block	block and unblock IP addresses, IP address ranges, and accounts from editing								steward
bot	be treated as an automated process								flooder
checkuser	examine private IP address information of users (see above)								checkuser, ombudsman
checkuser-log	view the log of CheckUser actions								checkuser, ombudsman
createaccount	create a new user account (for themselves or someone else)
createpage	create pages
createtalk	create talk pages
delete	delete pages with 5000 or less revisions (bigdelete is also required for pages with more than that)								steward
deletedhistory	view the deleted history of a page and a list of a user's deleted edits								steward, ombudsman
deletedtext	view the text of a deleted edit								steward, ombudsman
edit	edit any existing page that is not protected and not in the MediaWiki namespace								steward, interface editor
(no technical name)	edit own talk page
editusercssjs	edit the personal (userspace) CSS and Javascript files of another user								steward, interface editor
import	import pages from another wiki								steward
importupload	import pages to the wiki from an XML dump								steward
ipblockexempt	edit from an IP address under a hard block (a block that would otherwise not permit registered users to edit)								steward, IP block exemptions
item-create	create items
item-override	override items
markbotedits	mark rollback edits as bot edits by adding &bot=1; the edits are hidden from Special:RecentChanges and watchlists like normal bot edits								steward, global rollbacker
move	move pages to new titles (this operation is only supported for non-property and non-item pages)								steward, global rollbacker
movefile	move files to new titles (this is only included in the table for the sake of completeness, as uploads are disabled on Wikidata)								steward
move-rootuserpages	move root (non-subpage) userpages.								steward
move-subpages	move all the subpages of a page while moving it								steward
nominornewtalk	minor edits by a user with this right to another user's talk page do not trigger a "You have new messages" for the user whose talk page was edited
noratelimit	not be affected by rate limits								steward, global rollbacker
override-antispoof	not get affected by the AntiSpoof extension, which blocks the creation of usernames with mixed-script, confusing, or impersonating usernames, but sometimes produces false positives.								steward
oversight	view a revision previously hidden with the Oversight extension. This is only included for completeness, since Wikidata is newer than RevisionDelete and all oversight actions on Wikidata are performed using the new RevisionDelete system.								steward, oversighter
pagetranslation	mark revisions of a page for translation								translation administrator
patrol	patrol unpatrolled edits (those made by users without the autopatrol permission)								steward, autopatroller
property-create	create properties								property creator
protect	change the protection levels of a page, edit protected pages								steward, interface editor
purge	purge the site cache by adding &action=purge to URL
read	read pages
renameuser	rename users								steward
reupload	overwrite existing unprotected files. This is only included for the sake of completeness, because file uploads on Wikidata are disabled.								steward
reupload-own	overwrite existing unprotected files uploaded by self only. This is only included for the sake of completeness, because file uploads on Wikidata are disabled.								steward
reupload-shared	upload a file locally, even if it already exists in the shared media repository (in this case, Commons). This is only included for the sake of completeness, because file uploads on Wikidata are disabled.								steward
rollback	use the rollback feature to quickly revert a series of edits (see above)								steward, global rollbacker, rollbacker
sendemail	use Special:EmailUser. Users must confirm their email address before they can use this feature.
skipcaptcha	perform CAPTCHA-triggering actions without having to answer a CAPTCHA								steward, global rollbacker
suppressredirect	have the option of not leaving a redirect behind when moving a page								steward, global rollbacker, interface editor
suppressrevision	hide, unhide, and view revisions hidden from administrators.								steward, oversighter
suppressionlog	view the log of oversight actions								steward, ombudsman, oversighter
tboverride	override the title blacklist								steward, interface editor
translate	edit using the translate interface
translate-groupreview	change workflow state of message groups
translate-manage	manage message groups								translation administrator
translate-review	review translations
undelete	undelete (restore) deleted pages								steward
unwatchedpages	view Special:UnwatchedPages, which lists pages which are not on anyone's watchlist								steward
upload	upload files. This is only included for the sake of completeness, as uploads are disabled on Wikidata.								steward
userrights	change the user rights of a user			- flooder (for self only)	- flooder (for self only)	- flooder (for self only)	+/- rollbacker +/- IP block exempt +/- autopatroller +/- property creator +/- confirmed +/- translation administrator (for self only) +/- flooder (for self only)	+ administrator + bureaucrat +/- translation administrator (for any user) +/- bot +/- flooder (for any user)	steward +/- any
writeapi	use of the write API
権限名	利用者が行えること	ブロックされた利用者	未登録 利用者	登録 利用者	自動承認及び 承認された利用者	ボット	管理者	ビューロクラット	その他のグループ （メタへのリンクを持つ全グループはグローバルです）

注記

利用者グループ

• 登録利用者
• 自動承認された利用者
• 承認された利用者
• プロパティ作成者
• 巻き戻し者
• IP ブロック適用除外者
• アカウント作成者

• 管理者
• インターフェース管理者
• 翻訳管理者
• ビューロクラット
• 利用者調査者
• 秘匿者
• ボット
• ボット扱い利用者
• ウィキデータスタッフ

• User group rights
• User rights log