Help:変化する知識

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変化する知識とは、時間とともに変化していく知識のことです。

知識が変化する理由は少なくとも2つあります。1つ目は、世界の変化です。たとえばBrazil (Q155)の首都は、かつてRio de Janeiro (Q8678)  View with Reasonator View with SQIDでしたが、今はBrasília (Q2844)です。2つ目は、かつては真実だと信じられていたものが、今では完全に時代遅れになる場合です。たとえば、spontaneous generation (Q178263)は、かつては生物の出現に関する正統な科学理論でしたが、現在では放棄されています。ウィキデータには、両方の種類の知識の変化に対処する機構として、ランク修飾子があります

世界の変化

ブラジルの首都の変化のような世界の状態の変化は、修飾子を使用して、文が有効であった日付と期間を表現し、ランクを使用して最新の値を強調することを行います。

文が有効な期間

修飾子は文が有効だった期間を示すために使用します。ある日付からある日付の間、ある政治家が大統領であったことを示すには、start time (P580)  end time (P582)  を使うことで表現できます。またPangaea (Q4398)     Carboniferous (Q133738)Permian (Q76402)Triassic (Q47158)の間、大陸だったことは、valid in period (P1264)  を使うことで表現できます。

例:

現在有効な値

ブラジルの首都は(おそらく今現在は)ブラジリアです。ブラジルの首都を知りたいユーザーは、過去の値についてではなく、質問をした時点の有効な回答を望んでいるはずです。ランクはそれを処理するためのウィキベースの機能になります。過去の値は「標準」ランクの文で扱い、現在有効な値は「推奨」ランクにします。

「推奨」ランクの文には終了日がない場合が多いでしょう。

以下は、前の節の例に、適切なランクを設定したものです(2018年時点)。

置き換えのない古くなった値

ときどき、プロパティが過去の値を保持していても、現在ではその値に代わるものがないことがあります。たとえば、ある都市がある時点では州の首都だったが、現在はどこの首都でもないというような場合です。このプロパティは、クエリの結果に表示されるような有効な値をもう持たなくなっているため、解決策としては、このプロパティに「no value Help」を追加し優先ランクに設定します。そうすれば、過去の値を必要としないクエリに表示されることはありません。

例: Okiato (Q7081990)

これは値が有効かつ標準ランクの文であるため、どのクエリにも表示されます。これを除去するには、次のような文を追加するだけです。

時代遅れの理論または間違い

却下された理論、または既知の間違いの場合、文を削除するのではなく、「非推奨」ランクを使用します。文の情報源として使用された参照先でそれらが述べられているのは確かでしょうが、ただその内容が間違っているわけです。ランクを使用することで、たとえば、ウィキデータに再びそのデータが追加されないようにミスを記録したり、間違った理論について何か記すことができます。

非推奨の文はデータベースに保存されますが、検索するのはより難しくなります。たとえば、明示的に要求しない限り、クエリサービスでは非推奨の文は検索されません。また、ウィキペディアやその姉妹サイトでウィキデータを使用できるようにするScribuntoおよびTemplates Wikimedia APIは、既定では非推奨の文を使用しません。