Help:プロパティ制約/形式

format constraint (Q21502404)はそのプロパティに対する値が特定のパターンに従うべきであると規定します。

一例として、GNIS Feature ID (P590)の値は必ず8桁以下の数字であり、先頭に0を付けてはいけません：[1-9][0-9]{0,7}。

パターンは正規表現ですが、様々なフレーバーがあります。データベースの報告類を作成するKrBotはPCREを使用します。 Special:ConstraintReportとガジェットを稼働させるWikibaseQualityConstraints 拡張機能は、歴史的にはjava.util.regex を使っていましたが、2021年8月以降は PCRE を採用しています。 OpenRefine は java.util.regex を使用します。 その他の実装では、正規表現をチェックするために別のものを使用するかもしれません。 フレーバーにはほとんど互換性があるものの、完全ではありません。さまざまな制約エンジンとの互換性を最大限に高めるには、共通のサブセットだけ使うことが推奨されます。

constraint scope (P4680) が指定されていない場合、全ての場所においてこの制約をチェックします。

可能なアクション

この制約の違反に対処する方法はいくつかあります。

• 最もありえそうなのは、その値が何らかの点で不正な形式であるというケースです。しばしば修正すべき点は明確で、欠落している接頭辞を加える、暗黙であるべき接頭辞を取り除く、句読点（例えばISBNにおけるハイフン）を加える、小文字を大文字にするなどといったものです。
• その値は正しいものの、このプロパティに属するものではないかもしれません。そうであれば、別のプロパティの文に移動させるべきです（例えば、ISBN-13 (P212)からISBN-10 (P957)へ）。
• その識別子が範囲を拡張し、正規表現をそれに適合させる必要があるかもしれません（例えば、識別子の桁数が最初は10桁であったが、今は15桁に増えている）。
• この項目には稀にではありますが、制約に対する正当な例外という可能性があります。その場合には何もするべきではありません。

パラメータ

この制約には、1つの必須パラメータと1つのオプションパラメータがあります。

format as a regular expression (P1793)

形式あるいはパターンを含めます。厳密にひとつの値のみ（no value Helpまたはunknown value Helpは許容されません）を含めなければならず、それは有効な正規表現でなければなりません。

syntax clarification (P2916)

人間に読めるパターンの説明を含めます。異なる言語によって、複数回規定することができます。

例

例1

image (P18)の末尾の値は必ず特定のファイル拡張子、例えば.jpgまたは.pngを用います。

property constraint	format constraint edit format as a regular expression (?i).+\.(jpg|jpeg|png|svg|tif|tiff|gif|xcf) 0 references add reference
		add value

例2

syntax clarification (P2916)パラメータは、人間に読めるテキストで正規表現を説明するために使います。例えば、IPA transcription (P898)の値は : （コロン） や ' （アポストロフィー）を含みません。正しい文字は ː （長）や ˈ (強勢)です。この正規表現を説明なしで理解するのは困難です。

property constraint	format constraint edit format as a regular expression [^:]+ syntax clarification colon is not a valid IPA character, the correct character for a length mark is ː (English) 0 references add reference format constraint edit format as a regular expression [^']+ syntax clarification apostrophe is not a valid IPA character, the correct character for primary stress is ˈ (English) 0 references add reference
		add value

テンプレート

プロパティに制約が設定されると、以下のテンプレートが自動でプロパティの議論ページに表示されます。このテンプレートは Template:Property documentation から呼び出された Template:Constraint を用いて Module:Constraints が作成します。翻訳の定義はModule:i18n/constraints をご参照ください。

Format “(?i).+\.(jpg|jpeg|jpe|png|svg|tif|tiff|gif|xcf|pdf|djvu|webp)|”: value must be formatted using this pattern (PCRE syntax). (Help)

Exceptions are possible as rare values may exist. Exceptions can be specified using exception to constraint (P2303).
List of violations of this constraint: Database reports/Constraint violations/P18#Format, SPARQL

一覧

形式制約が設定されているプロパティの一覧。

• Category:Properties with format constraints
• SPARQL query - click the execute button at the linked page to see the query result.